2016年5月26日木曜日

デンコの風浴


かたつむりはじっとしていることのほうが多いが、

それでも、今年で3年めとなるデンコは、歳をとってきたなぁ・・と思うことが多くなった。

殻も年季が入ってきたし、粘着が弱くなってきたのか、
ケースの下側にいることが多くなった気がする。
大好きなフタに張り付いても、ポトッと落ちてしまったりするのだ・・

そうした年月の経過をふと感じると、にわかに寂しさが湧いてきたりもする。



今日は5月の風が涼しく気持ちが良いので、
でんこたちのケースを窓側に置き、日光浴ならぬ「風浴」をしてみた。

すると、デンコが久々に、のびのびと動きだし、
キャベツの葉の上にたまった水を呑んだりしているのを見て、
ちょっと、ほっとした。

最大2センチにもなる立派な目を、ごきげんの良い時は、ブイブイひろげてゆったりあるく。


デンコのこうした散策のために、葉物野菜はキャベツやレタスなど、
コシが強いものが良い。

長い間世話をしていてわかったが、やはりかたつむりたちは、
とれたての新鮮な野菜が好きなようだ。

それも、綺麗に洗われハーフカットでラップにつつまれているようなものではなく、
上側の葉もしっかりついて、泥がついているくらいのものが良い。

できれば産地にもごだわりたいが、しかし、そうした野菜をスーパーで見つけるのは結構大変だ。

だから、週一宅配で届く、低農薬・無農薬の新鮮な野菜の中に、
例えばデンコの故郷、長崎産のレタスや、
コデンコの故郷、奈良県産の小松菜が入ってきたりすると、2倍嬉しく感じる。
(我が家のかたつむりたちも、この箱に入って、はるばるここへやってきた)

彼らも生まれた土地の味と香りのするものに、ほっとするのではないだろうか・・

一方で、農家の人たちにとっては、かたつむりはただただ邪魔な存在であるから、
見つけ次第、ピッと潰されてしまうという話を、最近聞いた。

それはそうだろうよ・・と思いつつ、なんとも胸が締めつけられる話であったのも事実。
3年近くも一緒に暮らせば、かたつむりたちも立派な「家族」である。

よくぞ見つからずに、我が家へやってきたねと、あらためて出会いに感謝した。



コデンコは昨日から、まだ、キャベツの葉の裏でじっとしている。
デンコと比べると、成長してもやや小柄なかたつむりだが
(きっと種が違うのだろう、出身もコデンコは奈良県、デンコは長崎県である)、
まだまだ若く、食欲も旺盛で、殻もつやつやしている。

この2匹を見ているだけでも、かたつむりにもいろいろあるのだなと、
しみじみ思ったりする。



しっとりとした梅雨が終われば、
また、暑い夏がくる。

夏をどう過ごすかは、かたつむりも、猫も、人間も、
年を取るごとに、大切な課題となってくる。